2019.10.03 伝記 読書感想文

まずそもそも「夏を溢れた残暑」って天才だし、

あと「数えきれる星が見える」ってまた天才なんかお前は。

普通こういう時は「数えきれないほどの星が見える」もしくは「数えきれるほどの星しか見えない」が定石だと思ってた私の乏しい表現力がびっくりして、蒼弥ってもしかしてあたしが思ってる数百倍天才?ってなった。

いやあたしそこそこ相当蒼弥のこと天才だと思ってたけどまだ?ってなってる。なう。意識して書いたのかは定かじゃないから勝手にこちらで感動しとくけどな。

 


あと「こいつ独りになるのが好きじゃないんだろうな」って読み手に思わせるような表現の仕方がプロのそれと遜色なさすぎる。

ガランとした車内にいるときは耳から入ってくる音も(それがたとえ自ら好き好んで聴いてる音楽であっても)「聴き心地のいいものではない」のに、ひとたび人の溢れたホームに降り立つと雑音すらも「素敵な世界を組み立てる」要素になる。

この差から「僕」は、疲弊するだけの独りで孤独な時間があまり好きじゃないことがわかるし、

その後の「独りでいれば自ずと何かを考える。そして悩み、疲弊する。」から「僕」は悩むべき何かを抱えているんではないかという憶測が生まれる。

また、友人が去り際に「独りは意外と嫌いじゃないんだ」と言ったことによって対比で「僕」が独りになるのが好きじゃないことがより際立ってる。天才。

しかもそれを言ってるのが、時間軸はわからないけど、おそらくさっき振られたところで、さっき「独り」になってしまった友人っていうところが皮肉っぽくて最高。

この友人のセリフもどっか自嘲気味に聞こえるもんね。つまるところ天才。天才の所業。

 

あと「小石を蹴って」ってこの表現が入れれるのプロじゃない?振られたばかりの友人のセンチメンタルな気持ちに当てられた感がめちゃくちゃ強調される。天才。金一封。

 

なのにここまで来て最後気が抜けるの悪い癖だしそこがたまらなく好き。

トップシークレットはちょっとふざけたやん。たまらん。好き。

 

 

 

 

 

……ってここまでひきこんどいて!!!!!

いや、はなからこれがお前の日常だと思って読むやついると思うんか????と思いながらも

オタクの前では「親父」っていうこともあるのに、わざわざここで「パパ」を出してくるこの絶妙におちょくってる感じと「かぁ?」のバカにしてる感じなんだそれ!!!!!大好きだ!!!!!!!!

お前ほんとにさっきまでのあの文章書いてたやつと同じ人間か????

あいにくこちらは「パパ」の滑舌のゆるさも「歩いて帰ると思いましたかぁ?」の人を小馬鹿にしたような顔も脳内再生可能がゆえに好きが募ってすきつの!というやつやでこれ。

人はGAPに弱いんじゃ。

こんな文章書けて頭いいのに人を小馬鹿にしてくる治安悪い好き!やねん。

こんなに一生懸命読んだのに読んだこちらがバカみたいな態度取ってくる理不尽好き!やねん。

知らんのかボケたまらんな。

 


しかもこんだけこっちは勝手に読書感想文書いたけど、割と私これ毎回言ってるけど、蒼弥ってぜっっったいこんなこと考えて書いてなさそうなとこが好き。なんか蒼弥からしたら、ブレストとか一切せずにいい感じの文章を連ねただけなんだろうなって思ってしまうとこが好き。しかもそれなのにそこそこのクオリティを発揮してしまうのが好き。

やっぱり天才なのか。そうか。合点。

 

 

 

でもわざわざ注意書きまでして深読みしないでください、の意図はどこにあるのか気になるとこではあるけどな。

まあタイミングもタイミングだから?知らんけどな。

独りだと色々考えてしまって疲れるっていうのは強ちフィクションでもないのかなって思ってしまいましたという話。

 

まあなんでもいいけどとりあえず大好き!!!!が募って溢れてしまったので読書感想文をしたためた次第です。以上。